ブックタイトルフリーマガジンあばや_vol.10 (ルックル)

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フリーマガジンあばや_vol.10 (ルックル)

TANEGASHIMA FREE MAGAZINE「AVAYA!」 02 「ひまわり8号」は、打上から十日目の十月十六日(木)午後十九時〇八分(日本標準時間)に所定の静止軌道(東経一四〇.七度の赤道上空)に投入されたことが確認できたそうです。現在運用中の7号に代わり、来年夏ごろ観測を始める予定になっています。 ひまわり7号や、観測期間を終え待機中の6号は国土交通省の航空管制機能も担うようですが、8・9号は気象観測に絞っているようです。欧米に先駆け、次世代の高性能な静止気象衛星のデビューとなります。 静止気象衛星として初めてカラー画像で撮影できる「ひまわり8号」は、今までとはひと味もふた味も違い、より鮮明な観測データを頻繁に集めることが可能になり、防災に役立つことが期待されています。台風の予測進路の精度向上 気象庁によりますと、台風の進路の予報は台風を取り巻く雲の風向きや風速の観測を基に行われていて、海上にある場合には衛星による観測が重要な情報となっています。 この二十年で、精度は大幅に向上しましたが、依然として誤差の範囲は大きく、二十四時間後の予報ではおよそ九〇キロ、四十八時間後ではおよそ一五〇キロ、七十二時間後では二〇〇キロ以上となっています。 台風の画像を撮影する頻度は、現在の「ひまわり7号」が三十分に一回なのに対し、「ひまわり8号」は十二倍の二分半に一回となるため、より詳しい観測が可能になります。 気象庁は、「ひまわり8号」によって台風の進路の予報の精度が向上し、誤差の範囲は二十四時間後の予報ではこれまでよりおよそ一〇キロ、七十二時間後では二〇キロ程度改善できると期待しています。長谷公園門倉岬黄砂や火山ガスの観測も可能に 「ひまわり8号」は、これまで白黒だった衛星画像を、カラーで表示できるようになるため、雲と区別ができなかった黄砂や火山ガスなどを観測できるようになるということです。 現在運用されている「ひまわり7号」では衛星画像を白黒でしか表示できないため、黄砂は雲と同じように白く写り区別が難しいほか、火山ガスは画像では捉えられないのが現状です。これに対して「ひまわり8号」は、搭載するセンサーの能力が大幅に向上し、赤と青それに緑の光を認識でき、画像をカラーで表示できるようになります。このため黄砂は雲などと区別して茶色っぽく表示できるようになり、観測や予報に役立てられるということです。 また大規模な噴火の際には、拡散する火山ガスも観測できるということで、影響の出る範囲を予測し、早めに注意を呼びかけるのに役立つと期待されています。ひまわり8号の稼働は来夏から ひまわり8号は平成二十六年 (二〇一四年) に打ち上げ、軌道上で機能の確認試験を実施した後、平成二十七年 (二〇一五年) の運用開始を計画しています。気象観測に特化「ひまわり8号」NEVERまとめ(ひまわり8号を搭載したH2Aロケット 打ち上げに成功)より