ブックタイトルフリーマガジンあばや vol.21

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フリーマガジンあばや vol.21

11 TANEGASHIMA FREE MAGAZINE「AVAYA!」種子島お魚図鑑シマアジアジ類の中では味、姿形ともベストで、高級魚の中でもトップクラス。スズキ目スズキ亜目アジ科シマアジ属種子島愛称:まえば 「シマアジ」の体は一般に知られているアジと比較して丸みがあるのが特徴です。また、体に横向きに走る黄色いラインは、この魚の名前の由来にもなっているほどの個性的な模様と言えます。このイエローラインは鮮度のよい個体ではよりくっきりはっきりと浮かびます。体長は成魚で120センチほどの大きさにまで成長します。ただそこまでの大型は滅多に市場にはあがりません。流通している天然ものなら70センチ前後、養殖ものなら40センチ前後の個体が一般的です。体重は中型のもので3キロ前後。 旬の時期は産卵期の前、7月と11月頃に湾内などに回遊してきます。したがって、この時期になると釣り人もこの魚を目当てに堤防などにたくさん訪れます。この魚を釣り上げるのは、たいへん難しく、せっかく掛っても2~3割くらいしか釣り上げることが出来ません。何故なら、シマアジは口がたいへん弱く、釣り針が掛ってもすぐに口が裂けてしまい逃がしてしまうのです。大きいものになるとなおさらです。 しかし、掛った時にその引きがたいへん強く釣り人を虜にしてしまう魅力を持っているのです。時期になると、店頭にも並べられますが、ほかの魚に比べて値段が少々高いです。 シマアジは、刺身でも、焼いても、煮ても、蒸しても最高の魚です。鮮度が良ければお刺身や、お寿司で食べて下さい。もちろん塩焼きにしても、煮付けにしても美味しく、白ワインで蒸し焼きにして食べるのもおすすめです。シマアジの旬な季節は夏ですが、お刺身で食べるのであれば、脂の乗った秋が旬と言われています。また、小型のシマアジは旬をはずれても美味しいです。 この機会にご賞味下さい。 アジというと安くて美味しいというイメージでしょうが、「シマアジ」は普通のアジとは一味違い「高級魚」です。 釣って面白く、食べてもおいしい人気の魚。伊豆諸島やここ種子島が大型の釣り場として知られております。