ブックタイトルフリーマガジンあばや vol.21

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概要

フリーマガジンあばや vol.21

TANEGASHIMA FREE MAGAZINE「AVAYA!」 02高校生フリーペーパープロジェクト室をはしごしていった。しかし、東京までの交通費や、料理教室の受講料など費用はかさむ一方。そんな時、さやかさんの心にある考えが浮かぶ。「これはもう、インドに行った方が早い。(そして安い)」インドカレーに出会ったのがおととしの一月。そして、インドへの一人旅を決行したのが昨年の十月。このスピード感には、いくらさやかさんが即行動の人だと分かっていても舌を巻いてしまう。ましてや、東洋人の女性の一人旅である。さすがのさやかさんも、インドに到着し、空港から出ようとした時、インドの人たちがみんな自分を見ていて、外に出た瞬間、一斉に物売り達に取り囲まれた時は足がすくんだという。日本で事前に知り合っていたインド人の友人の家に何とかたどり着き、そこから約一ヶ月間、カレー三昧の日々を過ごした。一緒にルームシェアをしている女の子たちや、近所のお母さんたちからインド料理を教えてもらったり、食べ歩きをしたりしながら研究していった。インドでは二・三人分はありそうな量のカレープレートが日本円でたったの五十円で食べられる。色々な種類のカレーをたくさん食べたいさやかさん。自身の胃のキャパシティが足りず、泣く泣く諦めたカレーもあったそうだ。『サヤカリー』開業へ 一ヶ月のインド旅行から帰国すると、いろんな人から「カレーを作ってほしい」と言われ、インドから買ってきたスパイスなどを使ってカレーをふるまいはじめると、さやかさんのカレーはどんどん評判になっていく。周りからの要望に応える形でケータリングなどを始めはしたものの、さやかさんはこれからどう展たくさんあるスパイスの中から合いそうなものを選ぶ新作「合いがけカレー。」単独で味わってから最後は混ぜるのがオススメ自宅を改装した調理場で日々メニュー開発をしている開していけばよいか悩んでいた。すると、友人の一人が南種子町にある「民宿HOPE」がシェアレストランをしていることを教えてくれた。自分のカレーが通用するのか、種子島の人たちがインドカレーを食べたいと思うのかなど不安はあったが、HOPEで「サヤカリー」をオープンすることにした。結果、たくさんの人が来てくれ、今でも定期的にHOPEでサヤカリーをオープンしている。 そしてさやかさんは今、自分のお店の開業を目指している。店舗も西之表市に決まり、現在はメニュー開発と準備に追われる日々だ。コロナ禍の中、飲食店を開業することには正直不安だらけだが、やらなかったら後悔する、という思いで挑戦を決意した。これからのさやかさんの活躍と「サヤカリー」から目が離せない。「自分の気持ち」と「人との出会い」のタイミング。この二つが揃ったらやるしかない。