ブックタイトルフリーマガジンあばや vol.21

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フリーマガジンあばや vol.21

TANEGASHIMA FREE MAGAZINE「AVAYA!」 04高校生フリーペーパープロジェクト一.はじめに  私たちが住んでいる集落は高齢者が多い。世間でも高齢化社会という言葉をよく耳にする。高齢者の方を支えている取組にはどのようなものがあるのか。医療、介護の仕事を目指す私たちは、様々な方からお話を伺うことにした。二.活動内容(訪問先) ?公立種子島病院   印象に残ったのが、退院後の生活を心配されていたことだ。種子島では、入所が必要な高齢者の数に対し、施設の受入可能人数が少ないのだそうだ。   今、健康寿命(心身ともに自立し、健康的に生活できる時間)が注目されている。健康寿命は平均寿命よりも男性は約9年、女性は約12年も短いことが分かっている。健康寿命を延ばすと、介護不要の期間が長くなる。高齢化が進んでいる地域では、老老介護が多い。老老介護が減れば、介護者、要介護者のお互いにとっての負担が減る。 ?中種子町保健センター   乳幼児から高齢者まで幅広い世代を対象に、主に検診と健康相談を行い、健康寿命を延ばすための取組を行っている。なかなか検診に来てくださらない方もいる。自分は大丈夫という思いもだが、特に高齢者の方は移動手段がなく受診を面倒と感じていたり、病気に罹ったことを受け入れられなかったりすることも理由である。   総合検診は、一度の受診であらゆる場所の診断を受けることができるだけでなく、医師、歯科衛生士や理学療法士などから、時間をかけて話を聞いたり、相談したりする機会を作るための、思いやりからできた仕組みである。私たちは見守られていると感じた。生涯を通じて健康に気を遣ってほしい、町民の方に元気で過ごしてほしい、との思いで行われている事業であるが、その思いが伝わりきっていない現実を残念に感じた。 ?中種子町地域包括支援セン ター   検診だけでは補えない高齢者のケアが行われている。65歳以上の高齢者を対象に、自立支援を一緒に考えるケアマネジメントを行う。訪問介護を主とする在宅サービスから、高齢者のニーズとボランティアなどの地域資源のマッチングにより生活支援を充実させている生活支援体制整備事業まで、活動は幅広い。   センターで行う取組に参加させていただいた。  ①高齢者の集い    場をまとめている生活支援「高齢者が元気な町」にするために地域はもう動いているコーディネーターの方は暮らしやすい町づくりのために、高齢者の活動のサポートをされている。今回、参加した喜楽クラブも、ゲートボールをしたい方々の、活動の場を作りたいという要望に応えて立ち上げられたものだ。計画や場所の提供だけでなく、活動の中で悩みや心配事などを聞いていくことも非常に重要で、話を聞いて実態調査を行い、問題解決に取り組むなど、地域の繋がりを大切にしながら支援をされている。和気藹々と活動されており、参加者の方々はこの集いを心から楽しんでいた。    今回、新型コロナウイルスの予防のために、手作りマスクを配布する試みを行った。喜んでいただき、ちょっとした取組が高齢者の方々の元気の一助となるかもしれないと、