miyan(みやん) vol.12 (ルックル)

miyan(みやん) vol.12 (ルックル) page 34/60

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miyan(みやん) vol.12 (ルックル)

湯之尾神舞花 舞一番舞 伊佐と云えば、県下有数の米処として知られ、町を川内川がうねるように貫流し、広大な田園を潤します。温泉地としても定評があり、古くから親しまれてきました。 この美しい自然の中で、蒼氓の民が悠久の時を紡ぎ、五〇〇年という永きに渡りその想いを伝承し続けている「湯之尾神舞」があります。人々はこの日のためだけに日頃から、装束の準備や舞の鍛錬を重ね、舞人だけでなく地域の全ての方が当たり前のように自然と集まり、無償の奉仕を捧げてくれます。 取材を通して、とかく流行に目移しがちな私たちは、目に見えぬ歴史の重さで身につまされる思いがします。ここに集う人々は、現代の人が忘れかけているものの原点を見るようです。面や装束の内から伝わる凜とした心地良さは、優しさや厳しさ、豊かさなど、神舞を通して「真の絆」の温かさとして伝わってくることでしょう。        (取材/Chonoge)MAP:C-11そう ぼう34