ブックタイトルmiyan(みやん)　vol.13 (ルックル）

概要

miyan(みやん)　vol.13 (ルックル）

ずは相手の話を最後までしっかり聞く。自分にできる事なら、できる範囲で最善を尽くす。できない事なら、できる相手を見つけてあげる。これが、コミュニケーションの原点であり、サービスの基本であると…。大事なのは、相談を受けたときが相手からすれば、私が最後の砦だという認識を持つという事です。そうする事で、自然と人が集まる場所ができ情報の交流拠点ができました。個々の点と点を線で結び、面倒な事も積極的に取り組んでこそ、人間らしい付き合い方ができると感じました。　 私は地域の人と関わる事の大切さを、もっと自分自身で体験しようと思い、地元の消防団や商工会青年部の活動など、ボランティアを通じて一生懸命取り組みました。活動すればするほど人脈ができ、仲間が増え、自ずと仕事にも繋がるようになってきました。「商売人として売る商品がなければ、自分を売ればいい！」いつしか自然とこういう事を考えるようになってきたのは、傲慢とも取れる自信に満ちあふれた30代半ばの頃でした。　 しかし、日本経済は急激に悪化し、原油高騰やエコカーの普及、観光地離れ、ドライバーの高齢化など地域密着型のガソリンスタンドにとっては決してプラス要因ではありません。田舎でこの業種を伸ばそうにも限界はある…。葛藤の日々が続きました。お客さんの生活を支えるためにも存続させるべきか…。それとも、５年後、10年後先を見据えて今辞めるべきか…。そんな中、父から教わった副業の看板業も、少しずつお客さんも増え始め、今では飲食店を中心に店舗を丸ごと任せていただくまでに成長しました。もともと、デザインする事が好きで、独学で覚えた事が返って枠に捉われず自由な発想へと繋がりました。よくお客さんから「ガソリンスタンド屋さんが看板屋（？）」と異色の組み合わせに、半信半疑の顔をされる事も多々ありましたが、完成品が設置されると「これで食べていけば？」と言われた事もよくありましたね。（笑）決断の時!!　 今、40歳を迎えて一つの決心と答えを出しました。後継者の宿命は変えられない。しかし、自分自身を変えようとする意志がなければ何も変わらない。大事なのは、今の現状に満足しているかどうかで、もし満足していなければ「具体的に動く」という事です。その覚悟が私にはようやくできました。「よし！ガソリン販売をやめよう！」この思い切った決断に、お客さんからは驚きと惜しみの声をたくさん頂きました。と同時に、次のチャレンジへ向けての励ましと応援の声もいっぱい貰いました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。当店は来年１月末頃に「カーショップ専門店」としてリニューアルオープンする予定です。もちろん、デザイン看板業も行いますので、ご縁があれば是非ご利用くださいね。PROFILE（プロフィール）□昭和48年3月生まれ□真幸小学校卒業□真幸中学校卒業□鵬翔高校卒業（宮崎市）□平成7年3月　宮崎産業経済大学卒業□平成7年4月　九州コスモ石油販売（株）入社□平成8年10月　豊田商事（株）入社〈家族構成〉To y o d a　Ya s u h i t o □妻、子供3姉妹Vol.2★★ ★★ ★★　 ★ ★★ ★★★The Tops InterviewTops Spirits豊田商事株式会社宮崎県えびの市大字浦1562-1　TEL 0984-37-1715先代の志しを引き継ぎ可能性に挑戦し続ける二代目 !!T O Y O D A S H O J I 田商事株式会社 専務取締役 豊田 寧仁 27